叔父の13回忌


      当日は良く晴れた青空の下、ごく身内だけで高尾の都立霊園へ行ってき
      ました。
      ごみ一つなく実に綺麗に掃除されていて広大な墓地です。
      叔母は少々脳軟化症気味で皆の話題から違った方向へ話が進んでゆくが
      優しさがあり、感謝の気持ちの入った話をする。言葉の美しさはいいなぁ〜
      と感じる。方向違いな話でも「なにを言っているの?」等とは誰も言わず聞い
      ています。
      般若心経のテープを掛け、テープに合わせて皆で般若心経を上げました。
      叔母は「私は毎朝々上げているけれどお墓の前では初めてだ」と言って一
      人ではっきりと心のこもったお経を上げ始めたので、私達は静かに聞き入っ
      ていました。
      穏やかに叔父の御霊と共に心が洗われ爽やかな気持ちになりました。
      「よか〜った!。嬉しい!。大勢でお参りをして頂き本当に有難う」と
      叔母は嬉しそうだった。
      娘に車椅子を押してもらい、皆揃ってお墓を後にしてお食事のお店
      へと歩き出しました。

      五井昌久先生のご著書の中に次のようにお経をあげる時の心得
      がありましたので、紹介せていただきます。
        
      経文は仏の言葉であり、その言葉には人を悟りの道につかせる
      高い光が宿っているのです。お経を上げることにより霊魂は慰め
      となり、清める事になりますので、あげる人の心のあり方が大切
      になります。
愛も無く、仕方なしに、周りの人とのかかわりで、唱え
      たり、ただただ習慣的にあげているのでは、お経の持つ高い光やお経の
      効果が低くなってしまいます。お経のもつ高い光やそのひびきは、
      業因縁を超えて波動の違う霊界にまで届くのですから 経文をあげる人が
      経分に集中して心を空にして経を誦むとその空の中にお経の光がいっぱい
      になり、その人と因縁のある霊魂にひびいて霊魂を浄めることになるので
      す。

           

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